一人暮らしと二人暮らしの間取りの違い
一人も二人も必要な居住面積に大きな差はないと思うかもしれませんが、両者は非常に大きな差があるのが現実です。高級住宅の設計をするとき、最もスペースを消費するのはベッドや食器棚と答える人が多いですが、実は人間が最もスペースを消費します。人間は固定物ではなく室内を移動するので、二人で生活するとなれば接触・干渉する機会が多くなります。
居住人数が一人増えるだけで、新しいベッドや収納スペースなども必要になってくるでしょう。そのため一人暮らしでは狭さを感じない程度の広さがあっても、いざ二人暮らしをするようになると急に狭くなるというケースが多いわけです。快適に二人暮らしをするためには、部屋を増やすことはもちろん、断捨離や所有物のコンパクト化なども意識してください。
プライバシーを守るためのスペースを
二人暮らしの課題となるのはプライバシーの問題でしょう。ワンルームや1Kなどの間取りですと、プライバシーが損なわれやすいのは容易に想像できます。どんなに好きな者同士であっても、お互いに自分一人の時間を持ちたいと思うことはあるでしょう。考えごとをしたり、ゲームをしたりしたいときは、やはり自分の部屋があると便利です。
プライバシーが損なわれやすい事例としては狭小住宅があります。スペース自体に余裕がないので、必然的に居住空間が狭くなるわけです。部屋を増やすことができない場合は、小上がりをつくる、仕切りを設置するなどの工夫をしましょう。または階数を増やす方法があり、例えば二階建てより三階建て住宅のほうが部屋を増やすうえで好都合です。
高級住宅は、見た目にこだわりがあるのはもちろん、耐久性の良い木材や耐震性に優れた構造を採用したものが多くあります。
